2007/09/21

「店長に腹が立つ!」

ストア・コンパリゾンを行い、最近つくづく感じることは、言葉の大切さである。
同業の調査に行くと、どうしても商品を多くとって(注文)しまう。
お店にしてみれば、売上が上がるのだから嬉しいことのはずなのに、そのテーブルを担当しているウエートレスさんにとっては作業が増えることになり、嬉しいことではないらしい。
何度も何度も呼ばれ、注文を受けることが苦痛であるらしい。
持ってくるたびに、「以上でおそろいですか」と聞いてくる。
その言葉の裏側に「もういい加減にしろ。もう呼ぶな」
の響きがあることを、身体全体で、言葉のイントネーションで、その商品の乱暴な置き方で

上手に表現している。
仕事だから、その店はまた利用することになるだろうが、プライベートでは決して利用しないと誓う。
そのウエートレスさんよりも、店長に腹が立つ。
この店の創業精神を、君は知っているだろうか!
どんな苦労をして、この店が今、存在しているのかを知っているだろうか!
知っているのだったら、その「心」をウエートレスさんに教えなさい。
ウエートレスさんの行動の全てを確認しなさい。
「お客様は、そこで接した人によって、その店のイメージを決定する。」
あなたもプロならば、その怖さを知りなさい!

アンケートが来た。
「商品の味」「料理の早さ」「値段」「清潔」、満足されている。
しかし、「もう利用しない」というコメントを読む。
ーー 話をしている時、割り込むように「こちらお下げしてよろしいでしょうか」と聞かないでほしいーー。
このアルバイトの子は、マニュアル通りの行動をしたのだろう。
しかし、お客様は「二度と利用しない」という。
マニュアル通りでは駄目だということに気付いてほしい。
マニュアルに「お客様を思う心」をプラスしなくてはならない。
「お客様を思う心」があればきっと、話を遮るように「こちら、お下げしてもよろしいでしょうか」とは言わなかったはずである。
「お客様の楽しい時間が続いてほしい」と願い、
ちいさな声で聞いたはずである。
答えを求めないように聞いたはずである。
聞かなければわからない程度、残りがあったのなら、そのままにしておいたはずである。

言葉は大切である。
・・・・

逃げるな、休むな、勝つまで戦え!(著:渡邉美樹)

同じような悲しい「お客様の声」が届き、「心」はどこに行ったんだ!と思い、綴る。

0 件のコメント: