2008/09/24

「Alone」

大学生はまだ休みで、先週うちの”愚息”が
「ちょっと旅に出る・・」と言って出掛けた。

「はじめてのおつかい」ならぬ、初めての一人旅である。
誰と?・・「一人」。
どこへ?・・「新潟」。
何があるの?・・「別に」。
親に似てか、実にそっけない。

免許もあるので、てっきり車かと思いきや
車?・・「いいや」。
電車?・・「いいや」。
原チャリ?・・「いいや」。
なんと、「自転車で行く」・・と言う。
自転車って言っても”ママチャリ”である。

一体、何を考えてんだか?
「いってきまーす」
久しぶりに大きな声で挨拶をして先週、出掛けた。
心配だから、居場所くらいは「メール」するんだぞ。

一日目
「前橋市のホテルに泊まっておりやす。」
「あと今日夜0:45~1:15のテレ朝のさまぁ~ずの番組ビデオとっといてって頼んで下さい」

(テレビが一番の心配ネタのようです)
(一日で前橋まで行けるんや)

二日目
「越後湯沢ってとこにいます」

三日目
「長岡市にいます」

四日目
「新潟市にいます。目的は達したのであと4日で帰ると思います」

(目的は何だったんでしょう)

五日目
「福島県会津若松にいます」

六日目
「那須塩原にいます」

(メールも同じく、実にそっけない)

七日目
「宇都宮市にいます。もう明日には着くので晩飯ヨロシクって伝えといて下さい」

(ほな、ご馳走して待ってるわ・・と半ば冗談で返信したら
「ご馳走て・・別に普通でいいよ」
と律儀に返ってきた。
素直ないい子に育っています)

(普通ったら、焼きそばにコロッケやぞ)

八日目
本日、無事帰還。
一応、今日は「ご馳走」でした。

台風の雨の日に出発し、相当天候が悪かったはず。
どこに泊まったのか?
食事はちゃんと出来たのか?
お金に不自由はなかったのか?
山越えは体力的にも大変だったはず。
親としては、心配の種が尽きません。

真っ黒に日焼けしたせいもあるのか、たくましくなって帰ってきました。
地域限定品のおみやげも多数用意してありました。
”トキ”キューピー、”コンニャク”キューピー、”コシヒカリ”ストラップ、・・・

生きていく為のいい訓練になったと思います。
最後は自分で判断するしかありませんから。
逆に、人の温かみも感じたことでしょう。
多くは語りませんが、何かを得たとしたらそれは貴重な財産になると思う。
男の子です。
知らぬ間に独り立ちしていくようです。

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